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バージョン: v20 R4

プリエンプティブWebプロセスの使用

4D Webサーバーを使って、アプリケーションでプリエンプティブWebプロセスを使用することによって、マルチコアコンピューターの利点を最大限引き出すことができます。 4D変換タグや Webデータベースメソッド、ORDA の RESTクラス関数を含めた Web関連コードを、可能な限り多くのコアで同時に実行するよう設定することが可能です。

4D のプリエンプティブプロセスについての詳細は、ランゲージリファレンスプリエンプティブ4Dプロセス の章を参照ください。

Webプロセスにおけるプリエンプティブモードの使用可能状況

実行コンテキストによって、プリエンプティブモードが使用される、または使用可能かを次の表に示します:

4D Serverインタープリター (デバッガー有効)インタープリター (デバッガー無効)コンパイル済みコード
REST サーバーコオペラティブプリエンプティブプリエンプティブ
Web サーバーコオペラティブコオペラティブWeb設定
WebサービスサーバーコオペラティブコオペラティブWeb設定
4Dリモート/シングルユーザーインタープリターコードコンパイル済みコード
REST サーバーコオペラティブプリエンプティブ
Web サーバーコオペラティブWeb設定
WebサービスサーバーコオペラティブWeb設定

スレッドセーフなWebサーバーコードの書き方

Webプロセスをプリエンプティモードで実行するには、Webサーバーで実行されるすべての 4Dコードがスレッドセーフでなければなりません。 プリエンプティブモードが有効化 されている場合、アプリケーションの以下の部分が 4Dコンパイラーによって自動的に評価されます:

これらそれぞれのメソッドとコードの部分について、スレッドセーフのルールが遵守されているかをコンパイラーがチェックし、問題があった場合にはエラーを返します。 スレッドセーフルールについての詳細は、4Dランゲージリファレンス マニュアルの プロセス の章の スレッドセーフなメソッドの書き方 の段落を参照ください。

4D Webコードのスレッドセーフティ

Web関連のほとんどの 4Dコマンドや関数、データベースメソッド、そして URL がスレッドセーフとなり、プリエンプティモードで使用できます。

4Dコマンドとデータベースメソッド

すべての Web関連コマンドはスレッドセーフです:

  • Webサーバー テーマの全コマンド
  • HTTPクライアント テーマの全コマンド

Web関連のデータベースメソッドもスレッドセーフであり、プリエンプティモードで使用することが可能です (前述参照): On Web Authentication, On Web Connection, On REST Authentication...)。

もちろん、これらのメソッドによって実行されるコードもまたスレッドセーフである必要があります。

WebサーバーURL

以下の 4D WebサーバーURLはスレッドセーフであり、プリエンプティモードで使用可能です:

  • 4daction/ (呼び出されるプロジェクトメソッドもまたスレッドセーフでなければいけません)
  • 4dcgi/ (呼び出されるデータベースメソッドもまたスレッドセーフでなければいけません)
  • 4dwebtest/
  • 4dblank/
  • 4dstats/
  • 4dhtmlstats/
  • 4dcacheclear/
  • rest/
  • 4dimgfield/ (ピクチャーフィールドの Webリクエストに対し PROCESS 4D TAGS によって生成されます)
  • 4dimg/ (ピクチャー変数の Webリクエストに対し PROCESS 4D TAGS によって生成されます)

プリエンプティブWebプロセスアイコン

ランタイムエクスプローラーと 4D Server管理ウィンドウの両方において、プリエンプティブな Webプロセスに対し専用アイコンが表示されるようになりました:

プロセスタイプアイコン
プリエンプティブWebメソッド